豊かな今帰仁城跡の自然
ウマノアシガタ
キンポウゲ科の植物です。漢字では、「馬の足形」と書き、和名の由来は根生葉(葉)を馬の蹄(ひづめ)に見立てたと言われています。しかし、葉の形は実際には馬のひづめには似ていません。別の説では、「鳥の足形」が誤って「馬の足形」と伝わってしまったとも言われます。
鮮やかな黄色は、水滴でキラキラと光っているのではなく、もともとの花の色です。まるでニスなどでつや出ししたかのような鮮やかさです。陽光に美しく映え、現在、今帰仁グスク交流センターの第2駐車場入口付近で咲いています(少し花期がすぎた)。沖縄本島では近年、数が減っているらしいです。
ハチとクモ
ハチ(ツマアカベッコウ)が、自分の体よりも大きなクモ(アシダカグモ)をえっちらおっちらと引きずっている光景を昨年の10月に今帰仁城跡近くの今泊集落内で見ました。このハチに引きずられているクモは、麻痺(まひ)しているだけで死んではいません。このアシダカグモは、この後、ハチの巣に連れて行かれ、卵を産み付けられ、ハチの幼虫の餌となります。自然界は不思議で、食う・食われるの絶妙な関係に改めて感心しました。このようなハチは狩りバチと呼ばれ、フランスの昆虫学者のジャン・アンリー・ファーブルのたぐいまれな観察は有名です。
シマチスジノリ
シマチスジノリは、淡水(湧水)に生育する紅藻の仲間で、かつては
洞くつにすむカタツムリ
今帰仁城跡の周辺には、広大な石灰岩地域が広がり、洞くつも多く存在します。洞くつの中は、昼間でも光が届かず、真っ暗です。そのような洞くつの奥には小形のコウモリの仲間や洞くつに特殊化した小さな生きものが見られます。今回、紹介するのは、洞くつに特殊化したカタツムリです。一般に、カタツムリというと、大きなものを連想する方が多いと思いますが、この洞くつにすむカタツムリは、殻の高さ(大きさ)が2mm前後と非常に小さい。一見、砂粒かと思うほどですが、拡大するとちゃんとカタツムリの形をしています。洞くつであればどこにでもいるという種類ではないようで、湿った鍾乳石周辺でしか見られません。名前は、「ホラアナゴマオカチグサ」といいます。この長い名前の巻貝は、1937年に鈴木好一氏により栃木県から産出した化石により、新種として記載されました。その後、日本各地の鍾乳洞内から生きた貝が発見され、現生の貝類であることが明らかになりました。沖縄県内での詳しい分布状況については不明な点が多くあると思いますが、洞くつが多く分布する大東島(南大東島)の個体群が、新種として発表されています。私(自然管理人)も、2010年に今帰仁城跡の洞くつ内に入り、偶然にこの小さな貝類と遭遇しました。
一般に洞くつは、他から隔離された環境となるため、種の分化が起こりやすいといわれています。また洞内の動物達は地表の生物の祖先に由来していると考えられています。鍾乳洞のなかで一生を送り、長い間、子孫を残しつづけてきた小さな貝類には、どんな歴史があったのでしょうか。
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